こんばんは、温品自動車サービス中川です。

 

 

 

本日の車検整備です。

 

imageワゴンRです。ご入庫ありがとうございます。 

 

 

車検整備でエンジンの冷却水(LLC)を交換しました。私たち車屋や、車好きのお客様はLLC(ロング・ライフ・クーラント)と言うとわかりますが、ほとんどのお客様は他業種の方々なので、当然わかりません。最近はなるべく専門用語は使わないようにして、「エンジンを冷やす冷却水です。」とご説明させていただいています。

 

 

image← 冷却水を抜いています。普段はLLCチェンジャーという機械を使って作業することも多いのですが、今回は他の整備の都合上ラジエーター下のドレンプラグから抜きました。

 

 

※LLCの役割は

  ・防錆作用による冷却系統の腐食防止

  ・冷却水の沸点を上げてオーバーヒートの防止

  ・エンジンやラジエーターの破壊につながる冷却水の凍結防止(寒い時期、       気温の低い地域)

                                 などです。

  

 LLCは時間経過と共に防錆作用、沸点向上作用、凍結防止作用の劣化が進行します。メンテナンスを怠ると 錆びでラジエーターの目詰まり、や水漏れなどで最悪の場合はエンジンがオーバーヒートしたり、凍結温度の上昇を招きエンジン、ラジエーター等の損傷につながります。だから車検ごとの交換基準となっています

 

 

image←こちらのお車ですが、ボンネットの裏側の表示をよく見てみると、、、↓

 

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↑2年毎、(車検ごと)の交換を勧められています。

 

 

 

・最近あった修理です↓

image ←水漏れしたラジエーター

 

image← 錆びによる冷却水漏れ(ラジエーター)

 

 

 

 スーパーLLC

※LLCは車検ごとの交換基準ですが、現在、車検でご入庫されるお車は長寿命のスーパーLLCが使われてる場合も多いです。こちらはかなり長い間、交換する必要はありません。LLCの長寿命化は資源の有効利用3Rのリデュース(削減)です。これからも各部品の長寿命化は進むでしょう。

image←こちらの車のボンネットの裏を見てみると、、↓

 

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↑ 新車11年20万Km以降6年12万kmおきの交換と記載されています。こちらの車は、なにもなければ当分交換しなくてもよさそうです。  ^^

 

 

※車検や定期点検などでお客様に整備履歴などで正確なLLC交換時期を把握してLLCの役割やメンテナンスをしなかった場合の影響などをご説明して、交換が必要な場合は交換をお勧めしております。

 

 

新品と古いLLCを比較すると↓ 

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劣化したLLCは車から抜いたのですが、数年使用すると錆び止め効果も落ちてきています。冷却系統の錆びや汚れが含まれています。 LLCは水と混合して使用します。濃度はLLC:水が3:7とか4:6などです。

 

 

 

☆近いうちに今日ご紹介できなかった、最近新らしく工場に入荷したLLCチェンジャーをご紹介致します。!

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