こんばんは、工場長の岡嶋です。

毎日のように雨が降って気分が滅入りますがみなさん

いかがお過ごしでしょうか、

さて今日はドライブシャフトのお話です。

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この写真もうすでに分解していますがFF車のフロントドライブシャフトです。

写真中央部に写っているテングの鼻のような部分、少し赤く変色している

のがお分かりでしょうか?よく見ると縦に溝が切っています。

この溝のところにハブと言う部品が入って前輪を回転させています。

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これがハブです。真ん中の部分に溝があるのがお分かりでしょうか?

これがスプラインと言う溝になり、ここにドライブシャフトが入る訳です。

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下が新品のシャフトで、スプラインの溝がはっきり見えます。

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古いシャフトです写真ではわかりにくいですがスプライン部の付け根あたり

の所が少しですが細くなっているのがおわかりでしょうか?

何故このようにシャフト事態が減ってしまったのかは今まだ原因は

分かりませんが、この状態のままハブを取り付けてナットを締めても

ガタがでてしまい異音の原因はもとより、タイヤのぶれを引き起こし

たりします最悪の場合未だかつて経験はありませんが、スプライン

の山が丸くなり走行できなくなることもあります。

ちなみにこの車は営業車として使用されており走行距離が18万キロ

を越えています。今回このような症状は大変めずらしいケースですが

車も酷使するとこうなると言うことを物語っている事を感じます。

 

今までで、ドライブシャフトが原因で走行不良になったお客さんで

ハンドルを切りながら走行するとカリカリと音がすると連絡があり

すぐに修理をおすすめしましたこれはドライブシャフトの連結部

ユニバーサルジョイントと言う部分(人間の体で言う間接)の

不具合から起こるもので、ほとんどの原因はドライブシャフトブーツが

破れ、中のグリスが出てしまいおまけに砂や水分がこのジョイント

に入ってしまいベアリングにキズがつき音鳴りの原因になってしまうのです。

こうなってしまうとブーツを交換するだけでは収まらず

ベアリングも分解交換しなくてはならず結構高額な修理になります。

再生(リンク品)のドライブシャフトと交換してもそこそこの金額に

なってしまいます。

そこでみなさんにお伝えしたいのが定期点検です、最近点検をしてほしい

と言うお客さんが少なくなりました、明日長距離を走るからお願いします

と言われる方はいらっしゃいますがたまにしか乗らない人や毎日乗る

人でも、最近の車は故障しないからと、言う理由で乗りっぱなし状態

が大変多くなりましたいくら丈夫にできていても走行距離が多ければ

多いほどどこかに支障が出てきますので最低半年に一度は点検を

お勧めいたします。

有り難う御座いました。image