今年は、どうも外車の入庫割合が多いです。
基本的にマイスターは国産車がメインですので、新規の
飛込みの外車のお客様はお断りすることがあります。
しかし、ご紹介の場合は、これまでのメンテナンスの傾向を
ご説明の上、同意して頂いて入庫していただく流れです。


1:車検後、電気系などのトラブルがあってもクレームは言わない。

 わたしらの経験ですが、やはり生産国のヨーロッパやアメリカと違い
 日本は高温多湿でありプラスティックやゴム類の劣化が早いようです。
 冬季の超低温、夏季の超高温、そしてこれからの梅雨時期の超多湿な
 気象条件に、国産車は対応できる品質を持っています。
 これは、部品メーカーに在籍していたわたしも、塩水噴霧実験や温度実験など
 見てきておりますので、単に気象条件のみならず、組立メーカーの
 品質基準を超える実験を行なっているからだと思います。
 ある種、オーバークオリティーな時もありますが、この品質活動が
 信頼性の向上になっていることは、間違えありません。
 水没してもコンピューターに影響が出ないように、と言った要求には
 閉口しましたが(笑)、これもクリアさせたことを思い出します。
 また、国産各メーカーは仕向け地での生産を行なってますので、より
 きめ細かな地理的条件での品質向上ができているのではないかと思います。
 最近では、外車の電気機器も信頼性の高い日本製が増えてきました。
 

2:車検とは別に年間20万円以上のメンテナンスを覚悟する。

 5年を超えるユーザーさんは、これを実際経験されてますから、だいたい
 大きく頷きます。(笑)
 みなさん、ご苦労されてるようです。
 新車保証期間ならいいのですが、期間が越えた場合の修理は、国産車に
 比べて高額です。
 なにせ、部品が高いことや、先述のように思いがけない部品が壊れたり
 します。
 わたしも会社員時代、ベンツのSクラスに乗ってました。
 中古で安く買った分それなりに壊れました。
 ダイナモ、エアコン、パワーウィンドウ・・・
 泣き笑いしてました。(爆!)
 ボーナスが吹っ飛んだこともありました。(汗)
 この覚悟がない限り、古い外車は手を出さないことです。
 また、思い入れがあっても、古くなると何時でも手放す覚悟が必要です。
 

この2点は、新規でご入庫の際に、口を酸っぱくしてご説明してます。
生活に余裕があるときには、素晴らしいカーライフを提供してくれるのは
国産車の比ではありません。
個性的なスタイル、乗り味にステイタスを感じたものです。

いくら性能がいい国産車であっても、外車に惹かれるのは、この個性だろうと
思います。
裏返すと、もっと魅力的な国産車の登場を願っている、ユーザーの声なのかも
しれませんね!