わたしら整備工場にとって、結構厄介な仕事は、
水漏れと異音の修理です。

水漏れは、板金修理の不具合や錆の発生が多いのですが、
中には新車時の溶接不良なんてこともあり、そのピンホールを
見つけるのに、散々苦労することもあります。
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このように、シートは言うに及ばず、フロアカーペット、その下の
マットなどすべて外し、鉄板むき出しにして調査するのです。
この場合は、高圧で各部から水をかけて、出水口を調査しました。
テールランプ付近に修理跡があり、そこに穴が開いていました。
本来は、形成したあとにテールランプ側のピンが入るところです。
面倒だから、穴も塞がずそのままで放置していたようです。
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今回はベンツCクラスですが、シフト付近からの異音です。

走行中にドドドドドと、フロント廻りから発生してるようでした。
確かに、ステアリング廻りに少々のガタがあり、ここかな?と
目星をつけましたが、イマイチ腑に落ちなかったんです。

ワゴンですので、ラゲッジにスタッフを乗せ、走ってみました。
エンジン、オートマティック、プロペラシャフト、デファレンシャルと
繋がってますので、後部のデファレンシャルの不良で、前の方に
音が伝わってる可能性も捨て切れません。
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「デフかな?」
そう言っても、シフト付近までプロペラシャフトが通っていて
ジョイントを介してます。
もう少し前側が発生源かな?と感じてました。
と思って、マフラー下のインシュレーター(遮熱板)を外しました。
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ジョイントのゴム部分が欠損してました!
「ここだよ」
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新品デフは50万円!
そこじゃなくって良かったです。
だいたい外国車では、オイル漏れの個体が多く見受けられます。
疑うならそこからなんですが、さてこの部品の単価やいかに?
ただいま、図面を待ってる状況です。